国際的小型汎用
エンジンメーカーへの飛躍

創業90周年を迎え、企業スローガン「技術で応えるたしかな未来」を掲げ邁進するころ、農機市場は成熟し、機械を売る時代から作業を売る時代に変わりました。

多様化するニーズに応えるため、クボタのエンジンは馬力・燃料のラインナップ拡充を図りました。

当時世界最小を誇った多気筒ディーゼルスーパーミニ62.2mmストロークシリーズ
当時世界最小を誇った
多気筒ディーゼルスーパーミニ62.2mmストロークシリーズ

スーパーミニが
業界のベンチマークに

高度成長が収束し、主要農機の普及が一巡すると、農機の多機種・多様化の声が高まりました。

クボタエンジンはメカトロニクスなどの高度な技術を取り入れ、成熟した市場を牽引していきました。

1983年(昭和58年)に完成したリバース型のトラクタは、作業機を後輪部分に取り付けると前向き同様の作業ができる斬新さに加え、省燃費を実現した、「直接噴射式水冷ディーゼルエンジン」の搭載が注目を集めました。

当時クボタのエンジンラインナップのうち、最も小型でクリーン・低騒音の長所を揃えた「スーパーミニ」シリーズは、小型ディーゼルエンジン市場の品質基準となりました。

省燃費の「直接噴射式水冷ディーゼルエンジン」を搭載したリバース形トラクタ
省燃費の「直接噴射式水冷ディーゼルエンジン」を搭載したリバース形トラクタ

エンジン累計生産1,000万台を達成

エンジン事業拡大の過程で、1983年(昭和58年)、「国際的小型汎用エンジンメーカーとして発展」を方針に据え、堺臨海工場建設プロジェクトチームが発足しました。

世界の強豪各社に打ち勝つコストと品質の実現、市場ニーズの多様化に対応する多品種少量生産、設備や生産管理システム面での効率化を徹底追求した堺臨海工場は、 1985年(昭和60年)に操業を開始し、年間50万台の生産能力を発揮しました。

1987年(昭和62年)には、エンジン累計生産1,000万台を達成。1922年(大正11年)に、船出町工場で農工用石油発動機の製造を開始してから65年のことでした。

堺臨海工場の空冷ガソリンエンジン組立ライン
堺臨海工場の空冷ガソリンエンジン組立ライン

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1990 - 2000

環境規制の強化

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農機市場の成熟化

  • 国際的小型汎用
    エンジンメーカーへの飛躍

  • スーパーミニが
    業界のベンチマークに

  • エンジン累計生産1,000万台を達成