鋳造
創造のマグマは、叡智が刻まれた至高の性能を生み出す
エンジンのクランクケースは、エンジン機関の骨格をなす最も重要な部品です。1,000点にもおよぶ部品点数の大半を組み込みます。
空洞部が多く、凹凸した超複雑・高精度の形状が求められ、強靭性、剛性、および高い寸法精度が要求されます。
クボタは、1890年の創業から100年以上にわたり培った鋳造生産技術を駆使して高品質のクランクケースを生産しています。
鋳物は、高温で金属材料を溶かし、鋳型に流し込み、目的の形を取り出す成形方法で、金属を高温の液体状にして流し込んで作るために複雑な形状のものでも自在に製造できます。
コンパクトで高出力と評価されるクボタエンジンは、この100年以上にもおよび叡智が刻まれた鋳造技術があるからこそ生み出されるのです。
クボタエンジンのクランクケース鋳造ライン
ES（流気加圧造型）ライン
クランクケースの形状を空洞として成形した中子（なかご）に溶湯を鋳込み、鋳物を成形する鋳造法です。現在では、その工程をほとんど自動化して高品質なエンジン鋳物を生産しています。
-
中子自動塗型装置
-
中子自動組立ライン
-
インパクト造型機
-
コアセッター
-
自動注湯装置
-
製品取出ライン（マニピュレーター）
-
製品投入箱と自動倉庫（SAストレージ）
-
自動鋳バリ処理機
-
ショットブラスト
LFP（消失模型鋳造）ライン
発泡スチロールで製品と同じ形状の模型をつくり、 その模型を乾燥砂の中に入れ注湯し、模型が溶けて消失し、湯と置き換えされて鋳物をつくる工法です。バリなどがなく複雑な形状の製品をつくり出すことが可能となります。
-
塗型（1回目）
-
乾燥（バッチ炉）
-
塗型（2回目）
-
乾燥（連続炉）
-
造型＋注湯
-
ショットブラスト
-
検査（外観・漏れ・寸法）
