コモンレールシステム(CRS)
コモンレールシステム(CRS)とは、排ガス規制を満たすために使用する電子制御式の直噴燃料システムです。
完全燃焼を促進することで、不完全燃焼燃料によって発生する一酸化炭素（CO）、炭化水素（HC）、PMの量を減らします。
コモンレールシステムは次の4つの特性を持っています。
第一に、機械式燃料装置と比較して、コモンレールは、より高圧でで燃料を噴射します。
第二に、燃料噴射の時間の長さが、エンジン制御ユニット（ECU）によって制御されます。
第三に、各燃焼サイクルに対して、コモンレールは燃料噴射を複数回行うことが可能です。
第四に、燃料噴射量を、ECUによって制御します。
この４つの特性により、コモンレールシステムは排ガス排出を減らすのを助けます。
また、コモンレールは、電子制御式燃料噴射システムを備えたディーゼルエンジンの慣用名として使われることもあります。この名称は電子制御式ディーゼルエンジンに特有で、機械制御式ディーゼルエンジンにはない部品であるレールに由来します。
コモンレールシステムは３つの主要な部品、サプライポンプ、レール、そしてインジェクタから構成されています。