機械損失
機械損失とは、作業機械において、作業を行うため以外にも摩擦等により機械的にエネルギーが消費されることをいいます。エンジンに置いては、指示馬力がエンジンの軸端に現れるまでに、次のような機械損失があります。
①ピストン、シリンダの摩耗抵抗
②クランク軸、カム軸、その他多くの回転軸の軸受けの摩擦抵抗。
③油ポンプ、水ポンプ、発電機などの補助装置を駆動するために必要な動力。
このため、実際にエンジンの出力として利用できる出力軸端の馬力は、指示馬力より小さくなります。
この実際に利用できる馬力を正味馬力、または軸馬力、あるいは軸出力といいます。